2008年12月03日

さあ逆転だ

我らがセ大阪が3位(入れ替え戦出場)仙台を
勝ち点差1で追っております。
つまり土曜日仙台が分け・負けてセレッソが勝てば逆転で入れ替え戦。
仙台が負けてセレッソが分けても得失点差で逆転、入れ替え戦。
共にホームにセレッソは愛媛をベガルタは草津を迎えます。
セレッソそしてザスパ、がんばれ〜〜〜。

まあ大分がナビスコ杯を獲ったわけですが、
あれJ加盟10年も経ってないクラブですよ。
それがカップ戦獲っちゃうんだから、
凄いですよねぇ。
あのシャムスカ監督って、実績は薄いですけど評価は高くて、
セレソン(ブラジル代表)の監督に、
という声すらある方だそうです。
でも本人は派手なビッグクラブで注目集めてやるのがイヤで、
ああいうチームを鍛えて強くするのがお好きな模様。
サッカーの世界はわずか数年でガラリと状況が変わっちゃうのが
なかなか面白くもあり切なくもある。
マルセロ・「エル・マタドール」・サラスが引退ですよ。
イヴァン・「ヘリコプター」・サモラーノとのサ・サコンビは
チリ代表の核弾頭として中南米をW杯を荒らし回ったものでした。
こないだユヴェントスにいたと思ったのですが
怪我でここ数年苦しめられ、
あのクラスの大物になりますと、
年俸高いんです。
んで、一つ下のレベルやリーグのクラブに行く、
出りゃ凄いけど満足に出られないのに年俸は高い、
残念だけど放出、
もいっこ下に行く、もっとコストパフォーマンスが悪化する、
放出……
と、転がり出すと数年であっという間に引退してしまいます。
当人も、何億貰ってた人が数百万とかであのハードな仕事
続ける気力沸きませんしねぇ。
だものでこないだマルク・オーフェルマルス、
90年代末の光速ウインガー、が
生まれ育った2部のチームに復帰したと聞いた時は
ちょっと顔がほころんだものです。
ああ引退と言えばモリシ。
もうね、セレッソにとっても日本代表にとっても大功労者ですからね。
覚えてますよ日韓W杯チュニジア戦もちろん場所は長居スタジアム。
ホーム・ド・ホームで決勝トーナメント進出を決定づける
一発。
こんな幸せなサッカー人生がございますか。
10番を着けてロシア戦途中出場した中山隊長と並んで、
あの世代、駆け上がっていったあの世代が、
いちばん幸せだったのかもしれませんな。
名波も引退ですしねぇ……
あのメッチャクッチャに強かったジュビロが残留争いとは……
モリシ、原因不明の首痛とのことで、
まずはそれを十分に治して、
またサッカーに関わって頂きたい。
少年に「サイン貰ってきて!」と言われて
チームメイト全員のサインを集めて回った逸話が人柄です。
こういうファンを大切にする人こそ、
今の日本サッカー界に必要だ!

なんの話をしようとしたんでしたっけ……
ああそう、
僕の思いますサッカーのいちば〜ん面白いところは、
攻撃と守備が一瞬、一点で切り替わる点です。
まラグビーでもアメフトでもバスケでもそうなんですけど、
それらと違って、
常時おたがいに攻撃であり守備である、
というのが面白い。
従って、
「攻撃は最大の防御なり」
とよく言いますが、
「防御は最大の攻撃なり」
ともまたこれサッカーでは言えるのです。
今は守備の方法論が発達してるので、
むしろ攻撃側がリスクを負い、自ら隙を作って、
攻め込む必要があります。
主導権はボールを持ってる側と思いがちですが、
いい守備ができてると、
瞬く間に追い込まれてキーパーにバックパス、
キーパーしょうがなくパントしてイーブンボール、
そんな光景がよく見られます。
あまり観客には好まれませんが、
カウンターという「リアクション」戦法が
立派な戦法として認められているのもその現れの一つ。
相手に攻めさせて、スペースを作らせて、
ボールを奪って、そのスペースへ放り込む。
鍛え抜かれたチームがこれをやりますと
それはもうアクションサッカー正攻法、
自分の意図を押しつける戦い方と同じほど強力で、
例えばヴァレンシアが強かった頃のカウンターは
まさに「殺人」という形容詞がピッタリの切れ味。
ついさっきまで味方ゴール前大ピンチだったのに
いつの間にかクラウディオ・ロペスが無人の荒野を疾走していたものでした。
2年連続でCL決勝まで行って、
Rマドリードとバイエルンにやられたんですよね。
お馴染みイタリア代表やアルゼンチン代表は言うに及ばず、
ドイツにしろブラジルにしろフランスにしろ
裏芸としてカウンターは標準装備しており、
状況が膠着すると使ってきます。
リアクションもまた、サッカーでは、アクションなのです。
カウンターアタックをオプションでも持たない
(持てない、のではなく)
のは強国ではオランダぐらいかなぁ。
だからオランダのサッカーはすがすがしいのですが、
今一歩いつも届かない。

攻め一辺倒で常に巧く行くほど人生は甘くなく、
守備もまた攻めだと認識を新たにして、
守った方がいい時は守ってカウンターを狙った方が、
いいですね。

まあ、セレッソは3点獲られてもいいから4点獲れの
いてまえサッカーが持ち味で、
サポもそれを愛してるのはそうなんですけれども……
ベガルタがまた堅守タイプでねぇ……
(セレッソ20勝6分15敗、ベガルタ17勝16分8敗)
毎シーズンドキドキできるチームを応援できて、
幸せです。
長居はそこいらのJ1チームより、平均観客動員が多かったはずです。

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2008年12月02日

リモコンが壊れる

こないだなんの気なしに点いてるTVを見ましたら
のび太出てまして、
何度聞いても男前すぎる(笑)
もう何十年とドロンジョ様の気弱そうな声を
聴き慣れた世代にとっては
「……こいつ声はええやん」
と思ってしまいます。
将来は科学者じゃなくて声優になるとよい。
彼はその中で
「物が捨てられない」
という役を演じており、
穴の開いたコップを
「なにか飲まない時に使えるでしょ!」
とこれまたずいぶん哲学的なことをおっしゃっており、
最近のドラえもんは高度ですな。
そのぐらいでないとインテリな今の子には通用しないのかしら。
なんといっても今インターネットですからねぇ。
漱石とか青空文庫でタダで読めまくりですよ。
読まないんですけどね。
そうこうしていますと
DVDレコーダーのリモコンが壊れまして、
部品で取り寄せるとお店に2回行かないといけないので面倒、
ここはなんでも揃うオークションにて手に入れましょうぞ、
とチェックするとモデルが古いからか出品少なくて、
一つ見つけたのは1700円即決の送料など別。
悩んだ末に翌日Joshinへ行って問い合わせて貰いますれば
945円でした。
よし。
さて新品が来たのはいいのですが、
古い方の壊れた部分はジョイスティックだけでして、
あとは使える。
DVDレコーダ用なのでTV部分を各社の信号に設定できる
機能がついており、いわばマルチリモコン、
これはもったいない。
ということでポストイットに
「ジョイスティックが壊れています」
と書いて、セロテープで貼って、
押し入れにしまいました。
たぶん捨てるまで二度と触れることはないと思うのですが。
マルチリモコンもあれオーテク(AudioTechinica)などの
汎用品もバカにできたもんではござんせんで、
こないだおばあちゃん用に買った物は、
操作音が鳴るの。ピッ、て。(もちろん切るのも可能)
懐かしいですがこれいいですよ。
最近のHDDレコーダとか、
レスポンス待ちなのかキー入力が認められてないのか、
わからないことが多いじゃないですか。
操作音鳴るだけで随分ストレスが減ります。
むろん音鳴らそうとすると小型スピーカが一つ必要で、
コストは上がるんですけども。
件のリモコン、バラしてわかったのですが
ボトムケース、トップケース、基盤、キーシート、
赤外線部分のカバー、電池室カバー、
ジョイスティック先端部パーツ、
と部品点数7点オールはめこみで、
合理化ここに極まれり。
確かにこれではジョイスティック・スイッチ以外
壊れようがないと言いますか、
でもやっぱりそう作ると、
ジョイスティックが壊れるんだよね。
それはソニーのでして、XMBの操作には
どうしても十字キーより
「入力し続ける」のに向いた
ジョイスティックの方がよろしく、
しょうがないですね。
電子工作マニアならこのスイッチの型番調べて
ふらりと共立電子へ行って買って帰ってハンダ付け、
でしょうが、交通費の方が高いわ(笑)
日本橋行くと要らんもん買っちゃいますしねぇ。
私らそれこそ中学から共立行ってますから
あんなもんかと思ってましたが
こないだWatchの連載で船田戦闘機さんやスタパ斎藤さんが
やってる電子工作コンテンツで
「共立詣で」
なるイベントが行われており、
あそこは電子工作好きが詣でちゃうぐらい聖地なんですな。
(同様にJoshinのどこかがミニ四駆の品揃えで
 ほぼ日本一てなところがあるそうです)
確かにまったく門外漢でも
「ここはちゃんとしたお店だ」
という電子部品への愛が感じられます。
そりゃもうPOP一つ見てもわかりますよね、
米粒みたいなパーツひとつひとつが大切にされており、
これはこういう時使うものですよ、と。
やっぱり小売の基本は商品への愛ですよ。
そこにいると、なんの興味もなかった人間まで、
なんか買いたくなるという。
ハンズとかそうですやん。
木材とか要りませんもんね、日常生活で。
でもなんか四角い木材欲しくなる。
そういえばエンジニアやSEの友人が
日本橋へ行って必ず立ち寄るのが共立であり、
むしろ共立があるからこそ日本橋までわざわざ行くというか、
同じ難波でもビック・ヤマダ方面ではないと。
しかもなんかすごく嬉しそうなんですよね。
パソコンやゲーム機で「キラーアプリ」と
ハードを買わせてしまうソフトを表現しますが、
まさに共立電子は日本橋のキラー店舗です。
ヨドバシ梅田のような巨大店舗でなくても、
そういうお店は存在しうる、ということですな。
ま、
そのようにして直したとしても、
たいていどこか壊れるっていうことは全体的に寿命、
それは物理寿命でも論理寿命でも、
が来つつある時に一番弱いところが破綻しただけであって、
もうそろそろお役ご免、なんですけどね。
むか〜し、PowerBookDUO280cを使ってました頃、
あれのACアダプタはアダプタから伸びる
電源コードの長い3分割タイプですこぶる邪魔、
共立でソケットと3極コードと買い求め10cmぐらいの
短いコードをでっち上げて使ってました。
そんな工作も楽しいものです。
今のAirは、アダプタ直結タイプなのですが、
必要な時には一部がとれて延長コードにも繋げられるという
優れものです。
時代は進化するなぁ。

リモコンから雑感でした。
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2008年12月01日

メニエール

最近クィーンサイズの超高級ベッドに独りで寝ている
カリスマ人事マンに耳鳴りのことを話したところ
「それメニエールじゃないですか」
と言われ、webって見ると
内耳に水が溜まって神経を圧迫する病気らしい。
めまい、耳鳴り、難聴、吐き気……が襲うそうです。
30-50歳代の男性に多く、
ストレスが原因ではないかと考えられており、
モロやな(笑)
ワタシもともと耳鼻咽喉系が弱いですしねぇ。
また、器質的に問題が見られてなくても同じような症状の出る
メニエール症候群、というのもありまして、
こちらもまったくの原因不明。
症状を抑えるお薬もあるそうですが、
基本は普段からストレスを溜めず、
規則正しい生活をせよ、
とのありがたく極端に困難なお言葉。
いやだってそれってさぁ、
「勉強ができないんです」
って悩んでる子どもに
「勉強しなさい」
って言ってるようなもんだよねぇ。
ストレスがいろんなものを引き起こすことぐらい
知ってますよ現代人なんだから。
けど降ってくるわけですやん静かにうずくまってたってー。

特に最近ワタクシ、
「あぁ甲斐がないなぁ」
と思うことが多いです。
せんでもええことをして(主にさせられて)
怒られる。無視される。陰口を叩かれる。
そんなんばっかりです。
一生懸命かつちゃんとやってるつもりなんですけどね……
こんなもんなんですかね、
このぐらいのお歳の男性の気持ちってもんは。
「男はつらいよ」
っていいタイトルだなぁ。

愚痴ってすみません。
1勝15敗ウェルカムですよ、
ローテーション入ってんだから。ね。

あんまり頻繁に起きるようですと
お医者さん行かないといけないみたいです。
進行性のものらしく、重度になると
一日中ぐるぐる世界が回ってるとか。
これほんで、症状出て思いましたけど
周囲からでは本人の感じてるヤバさがぜんっぜんわからないんですね。
世界認識を弄くられるというのは、
異世界に放り込まれるようなもので、
身体的な混乱もさることながら、
心理的に非常に不安なんです。
世には見た目にわかりにくい難病がいろいろあり、
たとえばリウマチなんかは本当に痛いそうなのですが、
外から見てると相当進行して関節変形などが出てくるまで
わかりません。
こうした難病と闘っておられる方々のご苦労が、
ほんのちょっぴり理解できました。
それが僥倖です。
なるべくゆったり生きていたいと思います。

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2008年11月30日

本「動物の言い分 人間の言い分」 日高敏隆



日高先生の御本が面白かったので、つい手に。
先日のよりもさらに動物エッセイという感じで、
気軽に読めます。
英語では「カエル」と「ガマ」が違うのはごぞんじでした?
frogとtoad。
だから「FinalFantasy」シリーズに出てくるのはあれ
カエルじゃなくてガマ(ヒキガエル)なんです。
生物学的に言うと胸骨が硬骨か軟骨かで区別されるそうです。
蜂でもBeeとWaspがあって、
日本語では便宜的にミツバチとスズメバチと訳しますが
微妙に概念がズレてるらしく、
ハナバチと狩りバチと訳してもまだズレてるそうです。
もっと言うとMonkey(真猿類)とApe(霊長類)を区別する言葉が日本にはなく、
全部「サル」。
だから先生「The naked ape」(人間のことですな)という本を訳す時に
「裸のサル」
と訳すしかなかったわけですが、
微妙〜に印象がズレちゃうわけです。
サルと聞くとニホンザルを始めとする
モンキー達を思い浮かべてしまいますからね。
「日本では○○を表す時にこんなにたくさん区別する、
 だから日本語日本人繊細でステキ!」
みたいな酔っぱらい話がよくありますが、
注意して区別している対象が違うだけの話です。
RabbitとHare、MouseとRatなど、他にもいろいろ。
ま、そのような知ってるとちょっと楽しい話がてんこ盛り。

お宅のネコに一匹、
ドアノブに手を掛けて「開けてくれ」と合図するのが
いるそうですが、
ウチのミル吉はレバー式の引き戸を開けてしまいます。
立ち上がって水平のレバーを下に下げて、
そのまま身体を巧く捻って引きのモーメントを発生し、
開けてしまう。
僕の寝てる部屋がそれでして、
だから冬は寒くてしょうがないのです。
それはいいのですが、
問題はコイツはどうしてそんな技を身につけたか。
まさか人間のやってることを見て覚えたわけではありますまい。
結局はトライ&エラーだと思うのですが、
それにしたって
ネコは「とびら」を認識できるらしく、
扉状のものを前にするとそれがピッタリ閉まっていても、
「こいつは開閉するはずだ」
という顔をしてますな。
あれ不思議ですよね。
そして場合によっては身体を伸ばしたり
爪でカリカリやったりして、
開けてしまう。ドアでもふすまでも。
いくら狭いところが好きって言っても、
扉を開けた先が狭いとも限らないと思うのですが、
「そこにドアがあるから」
開けたくなるんでしょうなぁ。
しかし自然界にそんなものがあるはずはなく、
あれはどこから来た習性なのでしょう。
ネコをたくさん扉のついた部屋に閉じ込めて、
扉を開ける動きで発電すると、
豆球ぐらいはたまに点けることができるかもしれません。
ネコ発電。

さすがワールドクラスの研究者だな、と思ったエピソードが、
アンカレッジの空港には
待合ロビーに巨大なクマの剥製があるそうですが、
「後ろへ回って見てみるととても可愛いしっぽが」
このね、「後ろへ回ってみる」っていうのが研究者魂ですね。
普通はそんなもの「わーデケー」って驚いて終わりですよ。
知的好奇心はいろんなところで効いてくる、
実に強力なエンジンです。

余談ですが、
先の御本でも思いましたが、
映像ではない、文章だからこそ伝わる(伝えやすい)面白さ、
というのは確かにあって、
動物系のTV番組を観て楽しむのとは、
また違った面白さがあります。
このテーマに限ったわけではありませんが、
想像するが故の楽しみというか。
受け手の時間的にも余裕がありますしね。
もちろん百万言よりも一枚の絵の方が雄弁なことも、多いですが。

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2008年11月29日

本「仕事道楽」 鈴木敏夫



ジブリの名物プロデューサー、
鈴木敏夫さんの語りです。
この本を岩波の井上一夫さんが出そうと思った
理由というのがふるってて、
「普通の人には宮崎さんの真似はできないけど、
 鈴木さんの真似事ならできる」
そうですよ、
だからNHK「プロフェッショナル」の鈴木さんの回は
宮崎さんの回に負けず劣らず面白かったのです。

読んでて思いましたのは
考えてらっしゃることが常にシンプルで現実的で、
本質的ですな。
難しい戦略や「コンセプト」「ビジョン」的な話は、
じぇんじぇん出てこないですよ。
わかりやすい。そしてうなずける。
とにかくいい作品を、いい映画を作るには
どうしたらええんやと。
そこから逆算して、全てを企んでいく。
先日ご紹介しましたジョブズ師匠の本でもそうでしたが、
つまり結局、
「これスゴイなあ!」
と思うようなものは、
その真摯な気持ち、
「ええもん作んで〜〜〜」
というところからしか生まれない。
ええもん作るために「作り方」や「やり方」があるわけで、
逆ではないのです。
この作り方をすれば、ええもんができる。
そんな魔法みたいなやり方は、ない。

わたしゃそれを3-4年掛かって思い知ったよ。
一生懸命「うまい」やり方探してさ、
こう、いくつか「こうすべき」みたいな箇条書きをしてさ、
でも結局、
最後はいつもいつもキーボードの前で悶えるのさ。
一回一回、作り直し。
新品新型新方式でござる。
それは、僕が未熟だからというだけではなくて、
つまりものづくりというものは、
本質的にそうなのです。
いまという環境にフィットしたなにごとかを、
無からカタチヅクル。
その行為そのものが、確固とした方法論など寄せ付けない、
ぐにゃぐにゃでぶにょぶにょとした、
魔物のようなコトなのです。
だから面白いんですけどね。
とてもとてもとても、疲れますけれども。

鈴木さんの字はすごく個性的でグラフィカル、
「ポニョ」の題字など
ジブリ関連の書籍その他でよく見かける
あのちょっと可愛くてオシャレな字がそうです。
この本にも多数載っており、これ見てますと
ああこの人は「アニメのプロデューサー」に
なるべくしてなった人だな、と思います。

余談ですが
画家と作風はイメージがフィットしますが、
字と書き手は一致しませんね。
声と声優さんとかもそうですけど、
抽象度が上がるとその分、自由になれるのかもしれません。

本田宗一郎に藤沢武夫、
井深大に盛田昭夫、
名コンビは多々ありますがやはり
宮崎駿に鈴木敏夫あり。
この出会いがなければ、
あの名作の数々が生まれていたかどうかわからず、
二人にとってというよりは、
誰にとっても幸福な出会いでしょう。
つくづく人の世は、縁やねぇ。

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2008年11月28日

燃料電池車

「化石燃料の次はピュア電気自動車でしょ」
とわたくし普通に思っておりまして、
燃料電池車なんて打ち上げ花火だと思っていたのですが、
どうも風向きが変わってきました。
ホンダが特に熱心なんですが、
FCXクラリティ、
これをあなたアコードと言ってよ、
という格好良さです。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081125_38168.html
これもう走るだけならごく普通に走れて、
一般人を募集抽選した試乗会でも
音もなくカッ飛ぶその走りは未来そのもの、
と絶賛でした。
燃料電池車にもいろいろございますが、
これは「水素」をタンクにチャージして、
そこから「水の電気分解」の逆をやって、
水素と酸素(空気)から電気と水を取り出す。
つまり走行中、水しか出ませんから、
ピュア電気自動車にも負けずパーフェクト・クリーン。
まあ問題は水素のチャージですが、
ご存知の通り工業材料・資材として
水素そのものを売ったり買ったり運んだりするのは
現在でも行われているわけでして、
全国のガススタンドに水素タンクが設置されるのは
簡単ではないにせよ、
たとえばホンダのディーラーとか、
限られた場所を用意するだけなら技術的ハードルは低い。
なによりこの子のカッコよさ、
これにつきますな。
「欲しい!」
と思わせるところから、
すべての技術は普及が始まるのです。
メーカーのweb見ましても
http://www.honda.co.jp/FCX/concept/index.html
パッケージングに無理なところがなく、
航続距離も620km(10・15モード)と十分、
あとコストと実証実験で現れてくる様々な問題点を潰していけば、
ある日突然CMに現れて日本中をパニックに陥れた
ASIMOのように、
5年後ぐらいに突然市販されるかもしれません。

バッテリなんですね、要するに問題は。
バッテリ、というか「蓄電」システムがなかなか進歩しないので、
ケータイから原発まで、
みんな困ってるわけです。
モーターを電気で駆動すると、
クルマの可能性がバッと広がるぞ、
というところはみんなわかってるわけですが、
その電気をどう持ってくるか、
これが難しい。
現状最も普及しているリチウムイオン系では、
高価で体積が大きくて、とてもとても。
今もっとも市販に近いピュア電気自動車が
三菱のiMiEV(アイミーブ)だと思いますが、
これでも130kmぐらいの航続距離しかない。
(動力性能自体はガソリン車を上回るほどなのに)
溜めておけないならなにかで作るしかなく、
ハイブリッドはガソリンエンジンで発電して、
燃料電池は水素で発電する。
まだもう少し、ピュア電気自動車には時間が掛かりそうです。

水素を蓄電に使うアイデアは、
たとえば家庭で、屋根を太陽電池にして、
昼間作った電力を水素の形で保存して
(水を電気分解して)
夜使う時は逆をやって電気として取り出す、
クルマで使う時は水素のまま持ち出す、
そんなトータルのシステムへ発展していく可能性も持ってます。
そこまでやると、ノーCO2システムですからね。

ただ今現状での問題点は、水素そのものが
ガソリン/軽油に比してそんなに安くはないこと。
(高くもないらしいです)
いくら環境意識が高まっているからといっても、
ユーザーはそのへんシビアですからね〜。
やはり水素システムの肝は製造・貯蔵・運搬などの
インフラですな。

ただ技術というのはある日突然、
本命ではない技術がポッと現れていきなり
そっちへ流れてしまう、そんなことが起きえます。
世界中のTVが液晶になるなんて、
15年前には考えられなかったことですよいやホントに。
29型ブラウン管が「金出すから引き取ってくれ」
26型液晶のいいのが10万円で「お安くないわよ?」
そんなもんです。
ある日ふと気づくと、みんな水素で走ってるかもしれない。

posted by ながたさん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ

2008年11月27日

里芋を

・耳鳴りはだいぶ治まりました。
やはり風邪の一種だったかな。
ボクもビビリですので一瞬
「このまま片耳聞こえないままだったらどうしよう」
と思ったのですが、
よく考えてみれば片方ならしょうがないか、
といいますか、
世には全然聞こえないのに
普通に生活したはる人もたんといて、
そんなたいしたことじゃねぇな、
と思えるぐらいには、
歳を取りました。
耳聞こえなくても字は書ける。

あたりまえのことをあたりまえにやる、
というのが最近ますます難しいなぁ、
と感じるようになりまして、
結構長く「ほえなが」の下に貼ってたキャッチを
「DoRevolution.」から
「里芋を煮っころがすがごとく」
に変えてみました。
革命なんて里芋をちゃんと煮ることに比べりゃ
アホみたいに簡単だ。
まず里芋を煮てから、
革命ですよ。
順番を間違えてはいかん。
物書きなんて基本は妄想世界の人間ですから、
すぐこの順番を間違えます。
自戒です。
耳が聞こえなくても、字は書ける。
そういうことです。

・「ほぼ日」で今アンケートやってて、
http://www.1101.com/life_iijima/enquete/index.html
なにが食いたいものですかと。
ちょっと真面目に答えていくと誘導されていきまして
ズバリあなたのベスト3は、
そしてその中でも金銀銅はと。
悩んだ挙げ句「サンドイッチ」になりました。
そこではじめて、
ああ俺はサンドイッチがそんなに好きなのかと(笑)
なんか困ったらいつもサンドイッチを食べてきた気がする。
おにぎりではなく。
思うに、
全部いっぺんに食べられるところがいいのです。
炭水化物に肉気に野菜、そして香辛料。
便利ですね〜。
といいつつサンドイッチであれば特段えり好みはなく、
なんでも好きです。
カツでもハムでもタマゴでも野菜でも。
あ、パンがフレンチトーストみたいなので挟んでるのは
あまり選ばない。

アンケートというものは答えてみると
知らない自分を発見することがありますね、
というお話でした。
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2008年11月26日

本「スティーブ・ジョブズの流儀」 リーアンダー・ケイニー



どなたかだったか忘れたのですが
さほどお洒落にこだわりたくないけど
自分に似合う格好はしたい、そんな場合は
「アメリカ映画の好きなキャラを真似ればいい」
とおっしゃってまして、
な〜るほどと。
その人の魅力と個性を最大限引き出すように
プロ中のプロがついてますからな。
となればワタクシが真似たいのはもちろんこの人
名優・スティーブ・ジョブズ。
タートルネックにジーンズにスニーカー、
メガネそしてハゲ。
真似してるんですよ!
風呂場で抜いてるんですよ!

訳者三木氏が巻末に書いておられるように、
豊富な取材で事実を元にスティーブ(とアップル)の戦いが
描かれており、ヨイショ本でもヤッカミ本でもありません。
彼とアップルの最近の快進撃の秘訣が知りたければ、
いや、iPodや最近のMacを見て
「こんな美しいデザインはどうやって生まれるのだろう」
てな疑問をお持ちになれば
この本を開いてみるよろし。
あれらは決してジョナサン・アイブの天才性から
生まれるものではなく、
少数精鋭ながらもチーム一丸となった
ハードワークの賜物です。
こんな本読むといっつも思うんですけど、
またNHK「プロフェッショナル」とか見てると
いっつも思うんですけど、
能力高いヤツほどハードワークやっており、
たぶん仕事がおもしろくてしょうがないんですな。
そしてますます差が付いていく。
つまりそこまでは、
「ああこりゃおもしろい」
と思えるレベルに達するまでは、
這いつくばってでも到達しろ、
ってことです。
こんな本読んでると彼我の差に
「こんな世界俺にはムリだ……」
とか思っちゃいがちですが、
所詮誰しも人間です。
確かにMacBookAirは極めて美しい。
しかしボトムケースは歪む(笑)
凡夫が凡庸にデザインした3か月経つと忘れ去られる凡作でも、
なかなかボトムケースは歪まないよ(笑)
まあ、がんばってりゃそこそこのことはできますわ。
魔法はない。
あるのはただハードワーク。

ジョブズ一家はこないだ洗濯機買うのに
二週間毎日ミーティングしたんだって。
「どれが我々にとってベストか」
を洗濯いや選択するために。
お父さんにつきあってあげるご家族がエライと言うより、
あのお父さんにはそんな気にさせるなにかが
噴き出しているんでしょうな。
現実歪曲空間が。
存在そのものがおもしろい人間などというものは
そうザラにはおらず、
これからも健康であと20年ぐらいは、
僕らを楽しませて欲しいものです。
one more thing!

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2008年11月25日

もはやシステムの新しい古いは関係ない

もう永遠に「独り80年代」でええわ。
80年代気分に浸りたかったらながたさんとこ行けと。
その席なら一つぐらいあるやろう。
ええで80年代。
先日もカラオケで「NAINAI16」大ウケ。
これもう字面からしてバカですよね。
NAINAI16ですよ?
意味わからん。
作詞はもちろん森雪之丞先生。
「なんでこんなアホな詞なんですか」
と問われ
「だって井上さんから上がってきた曲が
 ♪てーてーてー てーてーててー
 こんなもんどうすりゃいいのよ」
と答えられたそうですが、
ま、「キン肉マンGoFight!」の方ですから、
素です。
それどころか後年
「ちゃー らー へっ ちゃらー」
とか得意技にしてるやん。
あれですほんとにね、
どんな出来事もバカにはできませんよ。
前にも言いましたが渡辺久信監督ね。
彼はリーグ優勝のかかった大事な試合の大事な場面、
神と化してたブライアントに対して救援登板、
そして優勝を決定づけられるホームランを放たれる。
エースとしてこれ以上ない屈辱ですよ。
しかし、
それがあったからこそ、
日本一監督になれたわけでね。
西本さんだって星野さんだって、
日本一にはなってないのよ?
なにがええように作用するかわからんよ、なにが。
もちろんええと思われたことが悪く作用することも多々ある。
海の向こうでもワールドチャンピオン・フィリーズは
田口壮選手がblogに書いてたのですが
最初彼が「こんなもん野球やない」と思った
古色蒼然と言うか懐かしいスタイルで、
スタメンは9人で、得点はホームランで。
とにかく思い切りやってこいと。
今年の西武にも似てますな。
監督はもちろん、
初代赤鬼・マニエルですよ。
結局ですね、
スモールボールビッグボール、
やり方はいろいろあるんだけど、
どのやり方でもいいから一生懸命やりなさいと。
やり方論議をしてる暇があったら。
さらにはあれですよ、
キング・オットーといえば
さほど強国でもないギリシャをユーロ優勝に導いた名将、
あるいはブンデスでもカイザースラウテルンを昇格即優勝、
などという奇跡を起こした監督です彼の練習スタイルは、
「20年前か」
というような古くっさいもんらしいですよ。
そもそもギリシャのスタイルからして
マンマーカーにスイーパーというそれこそ70年代の亡霊のようなスタイル。
それがあなた華麗な最新スタイルの
フランス、チェコ、ポルトガルを次々に沈めたわけで。
そうもうそのころ、
70年代後半ぐらいに
人間生活人間組織っていうのはだいたい完成されてて、
あとはそのチューニングというか
技術進んだから効率は上がってるけど、
やってることはだいたい同じというか。
ウォークマンがiPodになりVHSがHDDレコーダになりましたけど、
やってることはだいたい同じ。
「身体性」という面では同じなんです。
なにが変わったかと言えば
情報面、脳の面ですね。
これはインターネットの出現でガラッと変わった。
世界中の情報を瞬時に手に入れて脳の中で構成するということは。
しかしカラダは、
そんなもんなんです。
パワーヒッターが力一杯バット振り回してホームラン。
マンマーカーが相手の創造性を叩き潰して泥臭く勝つ。
もうあとは70年代80年代を交代交代でやってくしか
ないんじゃないですかね(笑)
アリゴ・サッキ? プレッシングサッカー?
あの人だって結果出したのは
バッジョ・バッジョ・ロベルト・バッジョじゃん。
システムだ組織だ労働だどうだこうだ言いまくって、
最後はたった独りの天才の足に全面依存ですよ。
結局ですね、
これいつかまとめて書こうかと思うんですが、
やり方は、Aの極端からZの極端まで、
2つの間にさまざまなバランスでいろいろあって、
どれでもいいんですどれでも。
ただそれを、ハードワークでこなす、
と。
システムは古臭くていいんです。
がんばりましょう。

posted by ながたさん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記・コラム・つぶやき

2008年11月24日

新型アクセラ・セダン

土曜日に定例会があったのですが、
その昼起きるとなんか耳がおかしい。
特に右だと思うのですが
チューニング周波数がズレちゃったような感じで、
低いエアコンの唸り音みたいなのが強調されて
耳に飛び込み、ぐわんぐわん反響してます。
耳鳴りともちょっと違うような?
人と話してる時は
意識が人の声に集中するからか消えるんですけども。
耳なのか脳なのか(笑)
風邪の症状の一種かなぁ。
他にはなにも出てないのですが。

ということでクルマ続きで申し訳ないですが
新型アクセラですよ!
http://car.watch.impress.co.jp/docs/event_repo/2008la/20081120_38148.html
アクセラは前身のファミリア時代から
3or5ドア・ハッチバック車と4ドアセダンの作り分けの巧いクルマでして、
今回もセダンカッコイイですなー!
最近の流麗方向の風潮に背を向けた
思い切りハイデッキがステキ。
5ドア車でデザインのバランスを取ると
4ドアセダン作った時に「トランクを背負わされた」感が強くなってしまい、
(例:歴代ゴルフとそのセダンバージョン(ジェッタ・ヴェント・ボーラ)まあこれはもう伝統なので「この無理矢理な感じこそが欧州の合理性!」という熱烈な「ゴルフ・セダン」ファンも居る)
逆にセダンに色気出し過ぎると肝心の3/5ドア車が
頭でっかちな感じになってしまいます。
(例:カルタス・クレセント。明らかにセダンとそのステーションワゴンでバランスが取られているにもかかわらずなにを思ったか3ドアバージョンが存在しており、クルマ後半が食いちぎられてるようなかなりビックリするプロポーションです)
ガラを張り替えればいい話ではなくて、
中の骨格とかパッケージングも影響してくるので、
なかなか難しい。
デザインチームの腕の見せ所です。
アクセラ(ファミリア)は7代目(アスティナのあった代)
あたりがいいかんじでしたな。
3/4/5ドアどれもいいバランス。
あれのセダンはプチ190Eという感じでとてもカッコ良かった。

今回のトピックは久しぶりの「欧州感」溢れる
ハイデッキデザインというのもありますが、
2.5の直4、
これに注目したい。
もうね、欧州勢が1.4とかにターボとかなんとかかんとか
トランスミッションもなんだ、デュアルクラッチがどうとかこうとか
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょしてる
このご時世にズバンと大排気量4気筒、
それに6MTでござるよ。
やっぱクルマはこうでなくちゃ(笑)
結局その、
エンジンでもミッションでもブラックボックス化して
とにかく要求された力が要求した時に出る、
その方向へ極端に向かうか、
エンジンやミッションを保守的というか
コンベンショナルにして、
あなたが操っている機械ですよ、
という方向へ向かうか、
どっちかですな。
マツダはなんといってもZoom-Zoomですから、
「走る楽しさ」=操る楽しさ、
の方向で行こうと。
それはそれで見識だと思います。
バイクの世界がそれに近くて、
中間車種が非常に弱含みで、
大排気量車やオフローダーみたいな趣味性の高いものか、
スクーター。
もうアクセラのサイズでも趣味性を訴求していかないと
これからの時代はムリだ、
というのがマツダの判断ですね。
クラス考えると猛烈に装備を奢っているのもその現れでしょう。
本気で3シリーズやA4と張り合うつもり。
究極言ってしまえば、
クルマなんか乗らないのが最もエコなわけですから。
乗るなら、効率とか考えずに、
楽しく・そしてカッコよく乗りたい、と。
排気量2500というと6気筒でも作れるサイズですが、
一般的に同じ排気量なら
6気筒車の方がスムーズで上品ですが、
4気筒車の方がパンチがあります。
大排気量4気筒FF車好き(狭いな)としては、
ぜひ乗ってみたい。
初代プリメーラとか好んで乗ってた人が、
「ああっ」
とか言っちゃったクルマじゃないですか?
小さくて、パワフルで、セダンであると。
昔ゃそんなクルマがたくさんあったのさ。
ギャランのターボとか、ブルーバードSSSとか、
シビックフェリオにSiR、ファミリアにもターボ4WDがあり、
カローラにさえ、「GT」というグレードがあった。
もちろん日本の市場では台数は厳しいと思いますが、
「さすがマツダさんわかってらっしゃる!」
とまた一台、クルマ好きが喜びそうなモデルです。
5ドアだけじゃなくて絶対4ドア2500にも
MT用意してくださいよ!

しかしこの顔、えらい笑ってますね。
いいことです。

(追記)
初出時アテンザの2500をV6と書きましたが、
直4でした。おわびして訂正します。
posted by ながたさん at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | クルマ